針ノ木&蓮華岳のはずが・・・
9/12~13 針ノ木小屋でテン泊し、針ノ木岳&蓮華岳をピストンする予定ででかけました。
当初は3連休を取っていたため、9/11~13で、新穂高起点に南岳~奥穂と周回する予定でしたが、11の天気予報が悪くなったため変更したのです。
11(火)夜、道の駅・美麻で車泊(温泉施設あり)
12(水) 6:50 扇沢無料駐車場出発。扇沢駐車場は、従来の一番下の駐車場以外、今シーズンから有料となったため、オフシーズンの平日でも、8割強埋まっていました。
7:15 車道を数度横切り登山道へ。
↓登山道入口より望む針ノ木岳(中央左)
7:40-45 湧き水で給水。(看板あり)
樹林の中、多少の上下を交え緩やかな道を行きます。扇沢からは立山方面に向かう人が圧倒的に多く、今のところ、2組5名を抜いただけです。
8:00 大沢小屋通過。小屋はすでに閉められており、水場もありません。
樹林帯を抜け丸木橋を渡り、右岸へ。三大雪渓の針ノ木ですが、この時期なので雪はなく、秋道を通ります。
8:30-40 小休止(オレンジジュース)
斜度が増した道を行きます。ウサギギクやアキノキリンソウが沢山咲いていました。
9:00 ノド手前通過。飛び石伝いに左岸へ渡り、通称・ノド(雪渓の一番狭い部分)を高巻くように付けられた急な岩場を慎重に登ります。
↓ノドを見上げる。
↓飛び石伝いに渡った左岸の急な岩場
↓ノドの真横辺りから振り返り望む爺ヶ岳(肉眼では種池山荘も見える♪)
丸木橋を渡り再び右岸へ。
9:30-40 小休止(パン&オレンジジュース)
↓休憩場所より望む鳴沢岳(左)と岩小屋沢岳(右) 鞍部に新越山荘も見える♪
9:55 大岩を過ぎるとすぐに ↓レンゲ沢(水場)です。
急登が続きますが、先山行(空木~越百)のおかげか、足取りも軽く快調です。
↓美味しそうな山苺発見 撮影後には、ハイジのお口の中に
↓ジグザグに付けられたガレ場を行きます
↓針ノ木峠の標柱と小屋の屋根が見えてきたました♪
10:40 針ノ木峠(小屋)着。予定より大分早く着きました
生憎、周辺の山々・山頂部は雲に隠れてしまいましたが、今日はこれからテントを張り、空身で蓮華岳往復するだけですし、明日は早朝、針ノ木岳からの大展望を楽しむ予定なので気になりません。ちー隊長が小屋で受付を済ませ、目的のひとつであった針ノ木岳と蓮華岳のバッチを購入しました。(テン場代/一人¥500)
↓エビスビール(生¥1000)ありますの針ノ木小屋
心はすでに、テントを張り終え蓮華往復後の酒盛りに飛んでいました。この時までは・・・。
小屋の裏手からテン場へ向かう、外トイレの先の上へ登る岩道でまさかの出来事が
ちー隊長はテントを張る適所を見つけるため、ハイジからは見えない少し先を登っていました。ウキウキ気分で完全に油断していたハイジは、比較的段差のある階段状の岩に左足を置き体を移動させようと思った瞬間、あろうことかバランスを崩し、重荷で体が後ろへ引っ張られ体勢を立て直せず、両手にストックを握ったまま、まさかの、まさかの、ああああぁぁぁ~~~
なんでもない岩の階段で、頭(顔)から転落です・・・
目の前に岩が迫り、右前頭部がぶつかる鈍い音がハッキリと聞こえました・・・
スローモーションのように過ぎて行った恐ろしい記憶です・・・
【やっちゃった!!】と思いました。
幸い1回転?で止まりました。意識もあり、とりあえず助かった!
ホッとして、帽子を取ってみたところ、血が・・・ ポタポタと・・・。
いつもと違う悲鳴を聞いたちー隊長が慌ててハイジに駆け寄り、タオルで顔面を抑えてくれました。
所々タオルが鮮血で染まっていきます。サングラスを外しちー隊長に見てもらったところ、切れていたのは鼻の上が一文字に&右小鼻の下でした。そして右オデコには直径5cm高さ3cm位の大きなコブが それはそれは笑っちゃうくらい漫画チックな、見事なコブでした。(←無事の今だから言えることです)
早い時間だったので、周囲に人がいないのは(オオゴトにならず)幸いでした。
立って見たところ眩暈もせず、物も二重に見えず、足はなんともありません。ちー隊長が常時携行している薬袋を持ってきて、血も止まった所で、鼻の上にはバンドエイドを、コブには打撲用の消炎シートを張って、元通りにサングラスをかけ、帽子を被り何事もなかったような顔をして、下山することにしました。
小屋の方には、急用ができたので下山しますが、テン場料の返金は結構ですと言ったのですが、いぶかしがられもせず返金してくださいました。
11:10 針ノ木峠出発。扇沢まで標高差1100m。テン泊荷物で日帰りです
帰路はより慎重に歩きました。途中、往きに抜いた人達とすれ違い、「急用ができたので下山します」と言いながら
11:40-45 レンゲ沢(小休止)
12:30-45 大休止(おにぎり)
14:10 扇沢駐車場着。
無事下界に辿りつけました。これで万が一容態急変しても安心です。
保険証を持っていなかったので、大町で受診せず、自宅へと急ぎました。
帰宅後シャワーを浴びた時に全身をチェックしたところ、右頬の上と鼻の頭、左腕内側に大きな擦り傷、右腕上部と右膝上に大きな痣、上唇右に痣ができていました。
昨日(9/13) 念のため、脳外科を受診しCTを撮っていただいた所異常はなく、こうして記事にする気になれました 転落直後は恐ろしくて、もう山には行けないかもとさえ思いました。
山歩き15年にして、初めてのケガです。なんでもないところで全くの気の緩みから起きたことで、今後充分自重したいと思いました。
常日頃yahooの山の事故をブックマークし、山の遭難事故をチェックして気にしていましたが、自分の身に起きて、場所が違えば滑落し死んでいたかもしれないと思うと、他人事だった転滑落遭難も、ぐっと身近に思えた経験でした。
山は侮れない。どんなところでも山歩きは常に危険と隣り合わせなのだということを、改めて思いました。そして、単独行だった場合や、パートナーや仲間内で事故が起きた場合の対処法等、どのようにするかをシミュレーションしておくべきだと改めて思いました。
今回のちー隊長のように落ち着いて、冷静に、パニックにならないよう行動できるようにしなければと思いました。ちー隊長には、寿命の縮まる思いをさせてしまいました。
今、ハイジの顔は、特殊メイクをしたがごとく、ゾンビのようになっています
えっ? もともとそんな顔だったですって??
| 固定リンク
コメント
ハイジさん
おはようございます。
ブログを読んでビックリしました。
大事にいたらなくて本当によかったですね、安心しました。
保険証のコピーは必ず携帯してくださいね、頭を打った場合、即座に診療を受けた方がいいですからm(_ _)m
私も、気を引き締めて、登山します。
お大事にして下さい。
投稿: たかはし | 2012年9月18日 (火) 11時27分
たかはしさん
御見舞コメントありがとうございます
本当にこれくらいで済んで良かったです。
慣れから来る気の緩みで、怖い思いをしました(^^;
恥ずかしく情けないことですが、記事にすることで、そんなこともあるんだということを知っていただき、同好の士の方々の戒め?になれば・・・とも思いました
顔の傷は、腫れと共に大分良くなってきました。今日はマスクをして出勤デス。スッキリ痣が無くなるのは、まだまだかかりそうです。
投稿: ハイジ | 2012年9月18日 (火) 23時37分